洗面台の下を開けた瞬間、思った以上に物がごちゃごちゃしていて、どう片付ければ良いのか分からず気持ちが沈んでしまうことはありませんか。
特に1Kや1DKの洗面台下は配管が場所を取り、スペースが狭くて使いづらいと感じられがちです。
この場所がごちゃついた状態になると、必要な物が見つけにくくなり、同じ物を買い足してしまう原因にもなります。
結論からお伝えすると、洗面台下は「高さ」と「奥行き」を意識した立体的な収納にすることで、大きく使いやすさが変わります。
今回の記事では、一人暮らし歴10年以上の筆者が実際に試してきた収納アイデアと、それを再現するための手順をまとめました。
週末に少し手を加えるだけで、平日の身支度がスムーズになり、洗面台周りのストレスを軽減できるはずです。
狭い暗い使いにくいを解消する立体的な収納アイデア

洗面台下をただの物置として扱うのではなく、使いやすい倉庫と捉えることがポイントです。
平面に置くだけではすぐにスペースが埋まり、必要なものが見えなくなります。
そこで、高さや奥行きを活用し立体的に収納していく考え方が役立ちます。
配管を避けて空中戦に持ち込むラック活用術
洗面台下でまず目に入るのが排水管ではないでしょうか。
この配管が真ん中にあることで、置ける場所が限られてしまうと感じる方が多いと思います。
そこで役立つのが、コの字ラックや伸縮棚です。
配管の上部に棚を作るように設置することで、上の空間をしっかり使えるようになります。
よく使う洗剤やスプレーを置いておくと、サッと取れて屈み込む回数も少なくなります。
実は私も、配管位置を気にせず棚を購入し、サイズが合わず泣く泣く手放したことがあります。
この経験から、高さや幅、位置関係をきちんと測っておく大切さを実感しました。
採寸はスマホにメモしておくと、後日お店で迷わず選べるのでおすすめです。
ファイルボックスで奥行きを引き出しに変える
洗面台下は奥行きがあるため奥に物を入れると取り出しにくくなり、使わなくなることがあります。
そこで、ファイルボックスを利用して引き出しのように使うアイデアがあります。
掃除用具、洗剤ストック、身だしなみ用品などカテゴリごとに分けておくと管理しやすくなります。
以前、奥に入れた物の存在を忘れてしまい同じ洗剤を買い足してしまったことがありました。
この経験から、奥行きを引き出しとして活用する方法に切り替えました。
必要な物を取り出しやすくなり無駄な買い物が減ったと感じています。
100均ニトリで実現する出し入れ動作重視の配置実例

高価な収納グッズをそろえる必要はありません。
100均やニトリの手頃なアイテムを利用して気軽に試せるのが魅力です。
まずは小さなアイテムから始めて自分の生活に合っているか試すのが良いです。
例えば、扉の裏を活用すると収納がさらに広がります。
フックやワイヤーネットを取り付けてドライヤーやシェーバーなどのよく使う物を吊るすことができます。
これにより、台のスペースを占領せずにすみます。
手前と奥を使い分けることも重要です。
手前には毎日使うコンタクト用品や歯ブラシのストックを、奥にはたまに使う洗浄スプレーなどを配置する動線設計があります。
色味を白や半透明に統一すると見た目がすっきりします。
週末に一気に片付ける洗面台下を再生する3つの手順

収納のアイデアだけでは、すぐに元に戻ってしまうことがあります。
そこで、週末にまとめて取り組む3つのステップが役立ちます。
手順1 全出し掃除採寸で戦場を把握する
まずは洗面台下の中の物を全て出します。
期限切れの試供品や使わない物は処分します。
空にした状態で掃除を行い、その後で配管の位置や蝶番の出っ張り、高さなどを正確に採寸します。
この採寸が失敗を防ぐ重要な工程ですよ。
手順2 カテゴリごとに分ける仕組みを作る
採寸ができたら、次は物をカテゴリごとに分類していきます。
例えば、掃除用具、洗剤のストック、衛生用品、電動シェーバーの関連品など、使用目的でグループ分けすると後の配置がスムーズです。
同じ用途の物をまとめることで、次に使う時も迷わず取り出すことができ、使った後も元の場所に戻しやすくなります。
以前、何も分けずに収納していた時は、必要な物が見つからず、同じものを買ってしまうことがありました。
この経験から、カテゴリ分けは整理の成功に大きく影響する重要なステップだと気づきました。
ボックスやケースを活用し、ラベルを貼ることで視覚的にも分かりやすくなります。
手順3 動線を意識して配置する
カテゴリ分けができたら、いよいよ配置です。
配置の際に意識するのは、使う頻度と動線です。
毎日使う物は手前や目線に近い位置に、週に数回しか使わない物は奥に配置することで、取り出す手間が省けます。
また、洗面台を使う流れをイメージしながら配置することで効率が上がります。
例えば、朝の身支度で使うアイテムは一箇所にまとめると探す手間が減ります。
実際にこの動線を意識した配置に変更してから、朝の準備がスムーズになりました。
以前は必要な物を探す時間がかかっていましたが、配置を工夫することでストレスが減りました。
動線を考えることは、日常の小さな時短につながると実感しています。
忙しい平日も散らからない「7割収納」の維持ルール

洗面台下を使いやすい状態のまま保つためには、隙間なく詰め込まないことが大切です。
ギチギチに物を入れてしまうと取り出す時に時間がかかり、また元に戻すのも面倒になります。
これがストレスにつながり、気付けば元の散らかった状態に戻ってしまう原因です。
「7割収納」を意識することで、あえてスペースに余裕を持たせることができます。
空いているスペースは「一時置き場」として利用できるほか、不意に洗剤を買い足した時にもすぐ対応できます。
また、急いで片付けたい時にとりあえず置ける場所があると便利です。
完璧を目指すのではなく、柔軟に対応できる環境を整えることがポイントです。
以前は隙間なく収納することが効率的だと思っていましたが、取り出すたびに物が落ちたり、奥の物が取り出せなかったりと不便さを感じていました。
「余白」を持たせる収納に変えてからは、使いやすさが格段に向上しました。
さらに、使いにくいと感じたら週末に配置を見直すことも大切です。
固定的な配置にこだわらず、生活スタイルに合わせて微調整していくことで長く快適に使うことができます。
収納を楽しむ「生活実験」として捉えると気楽に続けられます。
今度の週末、まずは全ての物を取り出す「全出し」から始めてみませんか。
まとめ|優しい維持で続けられる洗面台下収納
洗面台下のスペースは狭く暗く複雑で扱いにくいと感じられがちです。
ですが、高さと奥行きを生かした立体的な収納、100均やニトリで試せる気軽なアイテム選び、週末に取り組む一気の見直し、そして無理なく続けられる7割収納の考え方を取り入れることで、ストレスの少ない空間に変えていけます。
完璧を求めすぎず、少しずつ自分の生活に合わせて調整していく姿勢が大切です。
収納は一度作ったら終わりではなく、日常の変化に寄り添いながら進化させていくものだと感じています。
使いやすいスペースが整うと、毎日の暮らしが少し軽くなり、自分の時間を気持ちよく楽しめるようになるはずです。

